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アエロフロートには気をつけろ!?世界一快適な軟禁生活を体験した話【モスクワの空港で乗り継ぎ失敗経験談】

こんにちは!

 

なんか、タイトルからしてアエロフロートのアンチみたいな印象を与えるかもしれませんが、

 

決してそうではありません。

 

むしろアエロフロートは好きな航空会社の一つです

 

サービスは他の航空会社に引けを取らない割に、運賃が安いことが多いです。

 

しかも、機内食に出るピロシキみたいなのがめちゃくちゃ美味しいです。

 

ヨーロッパ各地への便も豊富なので、ヨーロッパ方面に行く際は強い味方です。

 

では、なぜアンチっぽいタイトルになってしまったのか…

 

それは、色々あって軟禁を受けてしまったからなんです。笑

 

でもこの軟禁生活、

 

すごく快適でした。笑

 

おそらく世界一快適な軟禁生活だと思います。

 

今回は僕が経験した世界一快適な軟禁生活と、

 

アエロフロート・ロシア航空を利用する際の注意点をお話しできればと思います。

 

目次

2019年10月3日(金)

空港

この日、僕は45日間にわたる東ヨーロッパ縦断(ラトビア→ギリシャ)の旅の最終目的地であるアテネから、日本に帰るためにアエロフロートの航空機に乗っていました。

 

順調にいけば、次の日には日本に帰れる予定でした。

 

しかし、アテネ→モスクワが1時間半ほど遅延しました。

ショック

もともとのモスクワでの乗り継ぎ時間は2時間。

 

しかし出発が遅れたことで、僕に残された時間は30分しかありませんでした。

 

出発の10分前にはゲートが閉まるので、正確に言えば20分でゲートにたどり着かなければなりません。

 

普通の空港なら、20分あれば大丈夫っちゃ大丈夫なこともあります。

 

ただ、モスクワの空港は厄介なんです。

 

乗り継ぎの場合、ゲートの組み合わせによってはターミナル間がめちゃくちゃ遠いんです。

 

4年前にもモスクワ乗り継ぎの際に日本→モスクワが遅延して、ダッシュで空港を駆け抜けたことがあります。

 

飛行機を降りてセキュリティ検査のところにたどり着いたのが18:35

 

成田行きの出発時間は19:00

 

遅くとも、あと15分でゲートに辿り着けなければアウト

 

僕は迷いました。

 

アテネから到着したゲートDから、成田行きのゲートFまでは途方もない距離があります。

 

時間的に考えて、どうせ走っても間に合わない可能性の方が高かったです。

 

でも、僕は過酷なミッションに挑戦することを選びました。

 

とにかく走りました。

 

どこかでターミナルFまで500mとか心が折れそうな案内表示を目にしても、

 

足を止めずに走り続けました。

 

モスクワの空港は広大な広さに加え、アップダウンが激しい。

 

今思えばあんだけダッシュして誰にもぶつからなかったことと、一回も足を止めなかったのはすごいと思います。

 

そして、ようやくターミナルFに到着しました。

 

しかし…

 

成田行きは、よりによってターミナルFの中でも更にの奥の方でした(笑)

 

もう笑うしかありませんでした。

 

でも僕はまだ諦めません。

 

そしてとうとう成田行きのゲートに到着!!

 

時間は18:48

 

奇跡が起きました

 

定刻の10分前に到着できました。

 

モスクワの空港を利用したことがある人は、

 

これがどれだけすごいかわかってくれると思います。

 

しかし…

 

搭乗ゲート付近はもぬけの殻。

 

悲しいまでに静まり返っていました。

 

「マジか…」

 

試合に勝って勝負に負けた気分でした。

 

よく考えれば、モスクワの空港は、搭乗ゲートから飛行機まではバス移動でした。

 

こういう場合はだいたい定刻の30分〜1時間前にはゲートは閉まるものです。

 

この時はすっかり忘れてしまってましたが。。。

 

しばらく呆然とたたずんだ後、アエロフロートのサービスカウンターに向かいました。

 

他にも遅れた便があったのか、カウンターの前には長蛇の列ができてました。

 

「ホテルを用意しなさいよー!こんなに小さい子供がいるのに空港で過ごせって言うの!?」

 

僕の前に並んでた子連れの女の人が、怒鳴りまくってました。

 

飛行機が遅延したか何かで、次の便に振り替えてもらえたけど、搭乗までの時間がめっちゃあるから怒っているみたいでした。

 

カウンターの人も大変だなー。

 

僕の後ろに並んでたドイツ人は日本に旅行に行く予定で、

 

「ホテルとかアクティビティの予約もしていたから、そのキャンセル料を払いたくないってクレームを言うつもりだ!」

 

…って言ってました。

 

ほう…

 

列に並んでる間に、アエロフロートの乗り継ぎに失敗した時の対応と、体験記を調べました。

ケース1 Aさんの場合
モスクワ到着前の出発地からは定刻での出発だったが、他の便が遅延していたことで着陸レーンが混雑していたため、モスクワ上空で待機していた時間が長くなり、空港着陸が遅延。そのせいで乗り継ぎ失敗。成田行きの出発時間前に空港に着陸していたことを理由に、次の便への振り替えが行われず、正規料金32万円払わされた。
ケース2 Bさんの場合
次の便に振り替えてはもらえたが、ホテルは用意されなかった。しかし乗り継ぎ前の便含め、全く同じルートだった欧米人にはホテルが用意された。

 

まさに、

 

「おそロシア…」

 

な体験記と口コミが並んでいるではありませんか。

 

どっちかと言えば、僕の遅延の状態はケース1に近いです。

 

万が一アエロフロート側が乗り継ぎ便を振り替えないとか言い出したら、僕もクレームを言わないといけなくなります。

 

その時に備えて、知ってる単語を駆使して頭の中でシュミレーションしてました。

 

そして僕の番になりました。

 

ネットでおそロシアな体験記を読んでいたので、結構ドキドキでした。

 

しかし、案外あっさり次の日の成田行きの便に振り替えてくれ、ホテルも用意してくれました。

しかも、次の日の出発前に利用できる1000ルーブル分の食事クーポンまでもらえました。

 

 

22:00に再び集合して、そこから乗り継げなかった乗客全員でホテルに向かうとのことでした。

プライオリティパスの有効期限が切れていたことでラウンジが使えなかったので、

 

集合場所で待機することにしました。

 

集合場所には中国人で溢れかえっていました。

 

 

おそらく同じような感じで、中国行きのフライトに乗り継げなかった人もたくさんいたのでしょう。

 

22:00になって、いよいよホテルへ向かう時間が来ました。

 

集合場所にはやはり中国人で溢れかえっています。

 

言い方がよくないかもしれませんが、騒がしい中国人と明日のフライトまで共同生活するのかと思うと憂鬱でした。

 

厳重なチェックの後、バスに乗車し、空港の外へ。

 

バスは50人乗りの大型バスでもまあまあの乗車率でした。

 

 

どんだけ遅延してんだよ。。。

 

空港を出たバスはホテルに向かいます。

 

5分くらい走った後に、ネットの情報と同じNOVOホテルに到着しました。

4つ星のホテルでした。

 

正面から入るのかと思いきや、なんと裏口みたいな場所からでした。

 

恐らく、一般の客と接触しないようにするためだと思われます。

 

エレベーターで宿泊する部屋のあるフロアに連れて行かれ、

 

そこで簡易的なチェックインでした。

 

係の人:「お前は1人か?」

 

僕:「そうです」

 

係の人:「じゃあこの部屋で。明日の朝と昼は食事を用意する。16時にここで集合して空港に行きます。」

 

こんな感じで必要事項を告げられて、部屋に向かいました。

 

カードキーを使って中に入りました。

「めっちゃいい部屋やん。さすが4つ星」

 

と、思った瞬間…

 

hello!!

 

突然後ろから声がしました。

 

完全に油断してたので、心臓が止まるかと思いました。

 

なんと、この部屋は1人部屋ではなかったのです。

 

中国の大学生と同部屋にされてました。

ショック

初対面の外国の人と狭い部屋で明日の昼まで一緒っていう…

 

旅中に、ドミトリーで台湾女子と2人だった時はちょっとラッキーで楽しかったけど、今回はわけが違います。

 

部屋の外にも出れなくて、トイレと風呂以外はずっと同じ空間におらないかんっていう…しかも男。

 

アエロフロートやってくれるわ。

 

でも、話してみるとめっちゃいいやつでした。

 

ヨーロッパを周った後に、ハノイまで行って、東南アジアを周ってから中国に帰るとのこと。

 

夜中まで色々話して、シャワー浴びて寝ました。

 

なかなか良いベッドだったので爆睡でした。

 

たぶん前日の空港ダッシュが効いてたのかもだけど。

 

メモ  NOVOホテルの軟禁エリア

僕たちが連れて行かれたNOVOホテルの部屋は、

乗り継ぎができなかった人専用のエリアみたいな感じのところにありました。

一般客と接触しないように、

一般客の部屋があるエリアとの通用口にはしっかり鍵がかけられていました。

廊下がT字状になっていて、交わるところに見張り台みたいなのが設置されていました。

ビザの発行が厳しい国の航空会社は大変だなあ。。。

 

 

2019年10月4日(土)

2日目は8時くらいに目が覚めました。

 

目は覚めたけど、ホテルなので特にやることもないから音楽を聴きながらベッドでだらだらしてました。

 

10月のロシアはもう寒く、木の葉っぱは紅葉しかかってました。

 

10時くらいに朝食が運ばれてきました。

 

朝食はランチボックスみたいなやつでした。

 

 

朝食は本当に簡素なものでした。

 

ただ、さすがヨーロッパ。

 

パンだけはおいしかったです。

 

普通のツインルームだったので机は一つしかありません。

 

なので中国人の大学生に机は譲って、僕はベッドで食べました。

 

朝食をとった後、ハノイに向かう中国人の大学生は一足早く出発しました。

 

ようやくひとりの時間が訪れました。

 

とは言ってもベッドでダラダラしたり写真の整理をしたり、

 

二人だった時と何も変わらなかったけど。

 

でも閉ざされた空間に初対面の人とずっと一緒にいるっていうのはなかなか辛かったです。

 

まあ中国人の大学生は良いやつだったから、楽しかったっちゃ楽しかったけど。

 

13時過ぎくらいに今度は昼食が運ばれてきました。

 

 

今度はちゃんとしたしっかりした食事が運ばれてきました。

 

めっちゃうまそうやん!

 

思いがけずロシア料理を食べることができてラッキーでした。

 

特に写真右上のそばの実を茹でたやつは食べたことなかったので食べられてよかったー。

 

昼食後に一眠りしたら、あっという間に集合の16時がきました。

 

 

同じように乗り継ぎを逃した成田行きのメンバーと一緒にバスに乗り込みます。

 

なんか空港の裏のゲートから通されて空港内に入りました。

 

 

建物に入ると、もう一回荷物の検査があって

 

それをパスしたら…

 

開放!!!

 

出国ゲートにて開放されました!

 

 

前の日にもらった1000ルーブルのミールクーポンを使ってなかったから、

 

ロシア料理のお店(たぶんチェーン店)で使うことにしました。

 

 

え…

 

これだけ!?

 

入ったレストランはどれも高くてこれだけしか買えませんでした。

 

入るお店を間違ったな。

 

でもこの旅で何度も食べたキエフ風カツレツがどうしても食べたかったから。。。

 

19:00この旅最後のフライトの成田行きに乗り、無事に日本に帰れました。

 

軟禁生活は思わぬアクシデントだったけど、

 

めったにできない体験ができて結果オーライな感じでした。

 

ここでアエロフロート・ロシア航空とモスクワ乗り継ぎについてまとめます。

 

✅アエロフロートは安い割にサービスが良くて快適

✅モスクワでの乗り継ぎ便の時間は余裕を持って時間をとっておく(3時間以上)

✅モスクワの空港(シェレメーチエヴォ国際空港)のターミナル間は広いため他の都市の空港と同じ感覚で計画すると乗り継ぎに失敗する。特に成田からヨーロッパ各都市へ行く場合に、モスクワで乗り継ぐ場合はターミナルが遠い場合が多いので注意!

✅モスクワ到着時に乗り継ぎ便に間に合いそうになくても、ダッシュで乗り継ぎゲートに向かう。(急げば乗り継げたんじゃね?って言われる可能性がある)

✅アエロフロートの都合で乗り継げなかった場合で、乗り継ぎまでに時間がある場合はホテルと食事が用意される。

✅日本人はビザがないため、ホテルに軟禁される。

✅ホテルでの生活は快適

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

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