できればヨーロッパにいきたいです!
一人旅で行くならどこがオススメですか?
はじめての一人旅、不安はあるけどワクワクしますよね。
僕はこれまで世界61ケ国旅してきました。
そのうちの50ケ国以上は一人旅でした。
色んな地域を旅してきた中で、ヨーロッパは特に一人旅しやすかった印象があります。
ヨーロッパには50以上の国があり、定番の国からマイナーな国まで魅力的な国がたくさんあります。
その魅力的なヨーロッパの国の中から、
「一人旅におすすめ」
という観点で5ヶ国を紹介させていただきます。
また、すでに何度も一人旅を経験している人で、
「冒険色の強い旅もしてみたい!」
という人のために、番外編の国も1ケ国紹介させていただきます。
本記事で紹介する国は、以下の基準で選びました。
選考基準
①リゾートじゃない
(一人で行くと寂しいから笑)
②一人でも楽しめる観光スポットがたくさんある
③ある程度冒険できるところ
それでは紹介していきます!
目次
【定番】スペイン
ヨーロッパ旅行の王道と言えばスペインです。
スペインへは、日本からも毎年たくさんの観光客が訪れています。
この定番枠にはイタリアとかフランス、ドイツも迷ったんですが、今回は僕の思い入れの強さでスペインを選びました。笑
思えば僕の一人旅デビューの国もスペインでした。
ここではスペインの2大都市であるバルセロナとマドリード、その周辺都市を紹介します。
バルセロナ
言わずとしれた世界屈指の観光都市、バルセロナ。
バルセロナにはサグラダファミリアやグエル公園など数々の世界遺産があります。
バルセロナ市内ではガウディ建築の建物も多数見ることができ、街を歩いているだけでも楽しいです。
郊外にはモンセラットという奇岩群もあります。
また、バルセロナに行った際はサッカー観戦もおすすめです!
カンプノウの雰囲気はやばいです!
サッカーファンならずとも楽しめること間違いなしです!
マドリード
マドリードには日本から直行便も飛んでいて、スペインの玄関口になっています。
マドリード市内にはプラド美術館(世界三大美術館)やゲルニカが展示されているソフィア王妃芸術センターがあります。
マドリードに行った際に、ぜひ行って欲しいのがトレドとセゴビアという街です。
どちらもマドリードから日帰りできる距離にあります。
トレド
トレドはマドリードからバスで2時間のところにある古代都市です。
『もし1日しかスペインに居られないのなら、迷わずトレドへ行け』という名言があるくらい魅力的な街です。
市内の移動はバスが中心になりますが、本数が少なくて少し不便だった気がします。
日帰りの場合はシティサイトシーイングバス(海外でよく見かける赤いオープントップバス)を利用して、効率よく周るのがいいかもしれません。
セゴビア
セゴビアはマドリードからバスで1時間のところにあります。
鉄道もありますが、バスの方が市街地に近いところに到着するに加え、値段も安いのでおすすめです。
・ローマ水道橋
・アルカサル(白雪姫のお城のモデルの1つ)
・セゴビア大聖堂
上記は必見です。
中でもローマ水道橋は精巧な造りと大きさに圧倒されます。
日本ではトレドが有名ですが、
トレドとセゴビアをどっち行こうか迷った時は、僕はセゴビアをおすすめします。
【ショッピング&グルメ】フランス
フランスは、スペインやイタリアと並ぶヨーロッパ屈指の観光大国です。
観光以外にもグルメやショッピングが楽しめる国です。
しかし、フランスっぽさを味わえるお店はどこも高額なので、お金に余裕がある一人旅におすすめです。
とは言え、観光メインであればリーズナブルな旅も可能なので、どんな人も充分楽しむことはできます。
フランスを周遊するなら、パリ→リヨン→マルセイユの順番で高速鉄道を利用して南下していくルートがオススメです。
パリ
パリはフランスの玄関口となる大都市です。
フランスを象徴するエッフェル塔や凱旋門、ルーブル美術館もパリにあります。
主要観光地へは地下鉄で簡単にアクセスすることができるため、観光はしやすいです。
凱旋門にはシャンゼリゼ通りが伸びており、数々の高級ブランドショップが並んでいます。
お金に余裕がない場合でも、ウィンドウショッピングするだけで楽しいです。
ぜひシャンゼリゼ通りに行って、
「シャンゼリゼなう(←古い?笑)」
ってオシャレツイートしてみてください。
リヨン
フランス第2の都市、リヨン。
ジュネーブから高速鉄道で2時間くらいと、スイス方面からもアクセスしやすかったです。
川沿いに広がる旧市街地は世界遺産に登録されています。ルネッサンス建築が美しいです!
グルメな国のフランスの中でも「美食の町」と言われ、旧市街地には数々のレストランが軒を連ねています。
フルヴィエールの丘からは旧市街地を見渡せます。
マルセイユ
マルセイユはフランス第3の都市で、フランス最大の港町です。
僕のように、海を見ながら黄昏るのが好きな人にはおすすめの町です。
リヨンから高速鉄道で2時間くらいでアクセスできます。
地中海クルーズでよく寄港する町としても有名です。
主要な観光地だけであれば1日で周ることも可能ですが、できれば2〜3日ゆっくりしたい町でもあります。
一人旅でマルセイユを訪れた際は、ぜひ港をゆっくり散歩してみてください!
【万人におすすめ】チェコ
「おすすめの国はどこ?」って聞かれたら、僕はたいていチェコをおすすめしています。
首都のプラハは赤屋根の街並みが綺麗だったり、歴史を感じる建物がたくさんあります。
そのため旧市街地のどこを歩いても楽しいです。
また、食べ物も美味しいです。
チェコビールも有名で1杯140円くらいで飲めます。しかも美味しい!!!
一人旅ではお酒を控えがちな僕でも、ついついたくさん飲んでしまいました。笑
プラハだけで2〜3日観光していたらあっという間ですが、チェスキークロムロフという街もオススメです。
チェコへは残念ながら日本からは直行便がありません。
乗り継ぎで直接首都のプラハに入るというよりは、日本から直行便があるドイツやポーランドとセットで行くことをおすすめします。
【負の世界遺産】ポーランド
ポーランドはスペインやフランスなどの観光大国と比べればメジャーな観光地ではありませんが、各地に中世の街並みを残す魅力的な国です。
日本からも直行便が飛んでおり、アクセスしやすいヨーロッパの国一つです。
ショパンやキュリー夫人、コペルニクスなどの偉人を輩出した国としても有名です。
ワルシャワ
ポーランドの玄関口になっているワルシャワ。
ワルシャワの旧市街は、世界遺産に登録されています。
第二次世界大戦でドイツ軍の侵攻により、跡形もなく焼けてしまいました。
しかしワルシャワ市民は「不屈の熱意」で街を蘇らせました。
ワルシャワ旧市街地では、ワルシャワ市民が不屈の熱意で蘇らせた中世の街並みを見ることができます。
また、ワルシャワはショパンの故郷の街で有名です。
ショパンの心臓が収められている聖十字教会もあります。
クラクフ
ポーランドの古都クラクフ。
日本で言えば京都みたいな位置付けですね。
旧市街地は石畳が引かれ、中世の美しい街並みが広がっています。
クラクフ近郊にも訪れるべき観光地があります。
それはアウシュビッツ強制収容所です。
アウシュビッツ強制収容所は負の世界遺産です。
世界には華やかな世界遺産がたくさんあります。
しかし、負の世界遺産に行くことも大きな意義があることだと思います。
華やかな世界遺産と人間の弱さが作り出した負の世界遺産の両方知ってこそ、はじめて世界を知ったと言えると思います。
負の世界遺産は誰かと行くと、行った直後は相手と色々な議論をすることがあるかもしれません。
でも数時間後には、すっかり忘れて晩ご飯の話をしていることでしょう。
逆に一人で行くと、しばらく負の世界遺産についてじっくり考えることができます。
負の世界遺産は行った後はすごく暗い気持ちになることが多いけど、学べるものも多いです。
負の世界遺産こそ一人で行くべきだと僕は考えます。
アウシュビッツ強制収容所へは、クラクフからツアーも多数出ているのでぜひ行ってみて欲しいです。
【中世へタイムスリップ】ルーマニア
ルーマニアには中世の街並みが保存されているシギショアラをはじめ、各地に要塞教会や城が数多く残っています。
中でも、ドラキュラの城として有名なブラン城は有名な観光名所として数えられてます。
ブラショフ
ブラショフは中世の美しい街並みが残っていて、赤屋根のヨーロッパらしい風景が好きな人にはおすすめです。
旧市街地のすぐ近くにトンバ山がそびえ立っており、ケーブルカーで山頂へ登ることができます。
山頂からはブラショフの旧市街地が見渡せます。かなりの絶景です。
一人旅でブラショフに行った際のイチオシは、白い塔で黄昏ることです。
黒の教会のゴーンゴーンという鐘を近くに聞きながら、旧市街地を見渡すことができます。
すごい感慨深くなります。
人通りが少ないので、一人で行く際は充分注意してくださいね。
また、ブラショフからはドラキュラのブラン城や要塞都市のラスノフまでバスで日帰りでアクセスできます。
シギショアラまでも日帰りできるので、
ルーマニア観光の拠点は首都のブカレストよりもブラショフにすることがオススメです。
シギショアラ
シギショアラにも中世の美しい街並みが残っていて、世界遺産に登録されています。
時計の塔からはシギショアラの美しい街並みが見渡せます。
ドラキュラのモデルになったヴラド3世が生まれた家があります。
僕は行きませんでしたが、ヴラド3世の生家は現在は観光客に一般公開されてます。
また、近くにドラキュラレストランというものがありました。
記念に行ってみたんですが、普通のレストランでした。笑
美味しいルーマニア料理を食べることができました。
観光地にしてはリーズナブルな値段だったので、ぜひ記念に行ってみてください。
番外編【冒険】モルドバ&沿ドニエストル共和国
そんなあなたにおすすめなのが、
モルドバと沿ドニエストル共和国(未承認国家)です。
モルドバと沿ドニエストル共和国はもともと旧ソ連の国で、正確には沿ドニエストル共和国はモルドバの国一部です。
モルドバと沿ドニエストル共和国は正式には同じ国ではありますが、両国は別の民族で、違う文化を持っています。
それぞれ独自の通貨もあります。
文化においては、モルドバはルーマニアの影響を受けていて、沿ドニエストル共和国はロシア(旧ソ連)の影響を受けています。
ポイント
モルドバ = ルーマニア派
沿ドニエストル共和国 = ロシア(旧ソ連)派
街にある標識や看板の表記も、モルドバはアルファベット表記ですが、沿ドニエストル共和国はキリル文字(ロシア語)の表記が多いです。
同じ国なのに雰囲気が全く違います。
キシナウ(モルドバ)
めちゃくちゃ小じんまりとした首都です。
ルーマニアの影響を受けていたためか、旧ソ連の国にしては珍しく、ヨーロッパ的な建築の建物がたくさんあります。
コンパクトな街なので、見所へは徒歩で充分回れます。
主な観光名所はキシナウ大聖堂と凱旋門です。
メインストリートにはちっちゃい凱旋門があります。
ティラスポリ(沿ドニエストル共和国)
ティラスポリは沿ドニエストル共和国の首都です。
特に何があるというわけではありませんが、旧ソ連の国にありがちな無機質な建物が立ち並んでます。
走っているバスもすごく古いものばかりで、30年くらい前にタイムスリップしたような感覚になります。
街中にはロシアの国旗がたくさん掲げられていて、ロシアリスペクトが半端ないです。
でも、これだけリスペクトしていても、ロシアは沿ドニエストル共和国を国家として認めていません。
沿ドニエストル共和国の強烈な片思い状態にあります。
名所は徒歩で充分周ることができます。
ベンデル(沿ドニエストル共和国)
沿ドニエストル共和国へ行く人は首都のティラスポリだけしかいかない人が多いですが、ぜひベンデルにも行って欲しいです。
ベンデルにはベンデル要塞があります。
特徴的な形の要塞で、農機具やギロチン、ブランコなどが展示されているコンセプトの分からない中庭があります。
モルドバの首都のキシナウからはベンデル行きのミニバスが出ていて、先にベンデルへ行った後に首都のティラスポリに行き、ティラスポリからまたキシナウに戻るルートがオススメです。
注意ポイント
治安と言語の考え方
本記事ではヨーロッパの中では治安が悪いとされているスペインとルーマニア、英語の通じにくいモルドバについても紹介してきました。
こういった比較的治安が悪いと言われている地域や、英語の通じにくい国をおすすめすると、次のようなことをいう人がいます。
怖くて行けないよ!!!!!
英語通じないんじゃね?
英語が通じない国は怖くて行けないよ!!!!!
本記事は治安や英語の通用度は考慮せずに、純粋に僕が一人旅を楽しめると思った国を選びました。
なぜなら、
僕は旅先を決める時に、治安や英語の通用度はあまり気にしていません。
(もちろんテロとか誘拐の多発地域はさすがに避けてます)
なぜ、治安や英語の通用度を考慮に入れなかったのかこの章で解説し、治安と英語の通用度の不安を解消していこうと思います。
治安について
「〇〇は治安が悪いから行かない方がいいよ!」
っていう意見を旅行記で見かけたことがあります。
結論から言うと、
ヨーロッパに関しては治安はどこも同じです。
(情勢が不安定なウクライナ東部を除きます)
マジです。
よくスペインはスリが多いとか、ルーマニアは強盗がたくさんいて危険とか言ってる人がいます。
何をもって危険と言っているのか、僕には分かりません。
ヨーロッパの国で起きたトラブルの事例をググっみてください。
どの被害状況を見ても原因を分解していけば、
②準備不足
上記の2つにたどり着きます。
スペインでスリに遭う人は必ず、
不注意だったり、
よくあるスリの手口を調べていなかったり
しています。
ルーマニアで危ない目に遭う人は、
危険なエリアを調べてなかったり、
知らない人について行ったり、
夜に一人で出歩いたり
しているんです。
ヨーロッパに限って言えば、
安全と言われているエリアで白昼堂々、
しかも人通りのあるところで前例のない強盗に遭った
…という報告は見たことがありません。
「〇〇は治安が悪いから行かない方がいい」と言っている人の多くは、
自分の不注意や準備不足、いわば自分の怠慢を国の治安のせいにしてるだけです。
公園のベンチに現金100万円を放置しとくと、治安のいい日本でもさすがに盗られますよね?
この状態で盗られて「日本は治安が悪い」と言っているようなものです。
トラブルに遭いやすい状態を作るから、トラブルに遭うんです。
再発を防ぐために、被害を受けての注意喚起はもちろん必要です。
でも、
必要以上にマイナスなイメージを拡散しないでほしいです。
必要以上なマイナスイメージの拡散は、一人旅に挑戦したい人の可能性を奪うことに繋がります。
呆れることに海外旅行のエキスパートを名乗っている人も、自分の不注意や準備不足を国の治安のせいにしている人もいます。
これを読んでいる人は、他人の情報発信をそのまま鵜呑みにせず、
その被害はなんで起きたのか
どう対策すればいいのか
しっかり考えてから、行くかどうか判断するようにしてください。
本記事で紹介した、スペインもルーマニアも素晴らしい観光地がたくさんあります。
両国ともヨーロッパの中では治安が悪いと言われていますが、しっかり準備をして行けば問題ありません。
しっかり準備をして、油断しないということを前提にすれば、ヨーロッパであればどこに行っても治安は同じなんです。
英語の通用度について
海外旅行において英語はめっちゃ大切です。
英語が通用する国は旅がしやすいのは間違いありません。
海外旅行を最大限に楽しむためには、英語はしっかり勉強していくべきです!
でも、英語が通用するかどうかは行き先を選ぶということに限って言えば、あまり考慮に入れなくていいかなって僕は考えてます。
なぜなら、最悪言葉が通じなくてもなんとかなるからです。
言葉についてもやっぱり準備が大切なんですよね。
言葉が全く分からない地域でも、駅とかホテルとかよく使う場所の表記を調べておけば、それを紙に書いてそれを誰かに見せれば行き方を教えてくれます。(もちろん人は選んでください笑)
タクシーが信用できる国であれば、行き先を紙に書いて運転手さんに見せれば行きたい場所まで連れて行ってくれます。
言葉はたくさんあるコミュニケーションツールの中の一つに過ぎません。
英語に自信のない人や英語が通じない国に行こうかどうか迷っている人は、言葉以外のコミュニケーション方法を模索してみてください。
まとめ
本記事では一人旅におすすめなヨーロッパの国5ケ国と番外編1ケ国を紹介させていただきました。
ヨーロッパは訪れるべき、魅力的な観光地がたくさんあります。
一人旅をしたことがある人もしたことない人も、海外旅行自粛期間中に次の旅を計画してみてください!
みなさんの旅がいい旅になるように祈ってます。
最後までお読みいただきありがとうございました!