猿島の見所を教えてください!
猿島は、横須賀から10分で行くことができる無人島です。
アクセスが良いことから、休日にはたくさんの人が押し寄せる人気観光スポットです。
家族やカップルで行くのも良いですが、一人でじっくり周るのにももってこいのスポットです。
本記事では、首都圏から気軽に行ける猿島について紹介します。
猿島とは?
猿島は東京湾唯一の無人島です。
現在は無人島ですが、縄文時代や弥生時代の人骨が発掘されたりしたことから、かつては人が住んでいた形跡もあるそうです。
また、日蓮にまつわる伝説が残っているなど、古い歴史を持っています。
この猿島では、江戸時代末期〜第二次世界大戦中にかけては旧日本軍の要塞が築かれ、東京湾岸の防衛で非常に重要な役割を果たしていました。
旧日本軍の撤退後は長らく入島禁止の状態が続いていましたが、ここ30年くらいの間に観光地化しました。
要塞の保存状態も良く、当時の雰囲気も体感することができます。
また、ビーチではバーベキューや海水浴もできるなど、観光やレジャーを楽しめる東京湾屈指の人気観光スポットになっています。
猿島の5つの魅力
猿島の魅力には次の5つがあります。
・要塞跡が良い保存状態で残っている
・要塞跡と自然が神秘的
・冒険気分が味わえる
・海も山も楽しむことができる
それぞれ詳しく解説していきます。
都心から気軽に行ける
JR東京駅から最寄りの鉄道駅である京急横須賀中央駅までは約60分(乗り換え1回、快速利用)という好アクセスです。
京急横浜駅からは、フェリーの時間を入れても1時間程度で到着できます。
これだけアクセスが簡単なら、前の日に思い立っても気軽に行くこともできますよね。
関東にお住まいの方で「ちょっとした自然の楽しめるところに行きたい」と思った時は猿島がおすすめです。
要塞跡が良い保存状態で残っている
猿島は歴史の中で、入島できなかった時期もあるためか、要塞跡などの史跡の保存状態が良好です。
もし一人で行ったとしても、自分のペースでじっくり史跡を見学することができるので充分楽しむことができます。
要塞跡と自然が神秘的
要塞が建設されて100年以上の月日が流れているため、崩れているところやコケがびっしり生えていたりしています。
その廃墟感のようなところがまた神秘的でいい味を出しています。
他の方の旅行記を見てみても、「ジブリの世界」とか「天空の城ラピュタみたい」と表現されている方もらっしゃるほどです。
冒険気分が味わえる
島内は自然が生い茂っている部分もたくさんあって、自然の中で名所を周るのはどこか冒険気分が味わえます。
「次は何が出てくるんだろう」とワクワクしながら周ってみてください。
海も山も楽しむことができる
猿島は1時間あれば周れるほど小さな無人島です。
そのため海も山も近く、両方楽しむことができます。
海の風景も山の風景も絶景のため、自然の中に身を置いて物思いにふけるのも良いかもしれません。
また、友達や家族と一緒であれば、海水浴やバーベキューの合間に気軽に史跡を巡ったりすることも可能です。
(虫もいたり他の観光客もいるので、露出のしすぎには注意!笑)
ぜひ海山両方の自然に癒されてみてください。
猿島の見どころ
(引用:TRYANGLE WEB)
猿島の見所は、要塞の跡が中心です。
保存状態が非常に良く、周囲の自然とも調和しています。
また、広場もあるため、そこでお弁当を食べたり、黄昏れたりすることもできます。
小さい島なので、見所を周るだけなら60分程度あれば充分です。
発電所
坂を少し上がったら発電所が見えてきます。
火力発電で、建物には煙突があります。
建設直後は煉瓦造りで、建物は煉瓦色でしたが、目立たないようにグレーに塗装されています。
ここで発電された電気は、生活用ではなく、東京湾に進入してきた敵の船を照らすなどの警備用のみに使用されていたとのことです。
切通し
猿島の中央は、山が切り開かれて道ができています。
この猿島の中央部分の切り開かれて道になっている部分は、切通しと呼ばれています。
道の両脇には兵舎や弾薬庫、トイレなどが洞窟のように作られています。
両脇の壁の大部分はレンガや石で補強されています。
兵舎
発電所がありましたが、兵舎内には電気は通っておらず、夜はランプの灯りで生活していたとのこと。
弾薬庫
トイレ
外壁
切通しの外壁はコケで覆われていたり、植物が生い茂っていたりしていて、歴史を感じます。
たまに崩れているところもありますが、それはそれで趣があってよかったです。
トンネル
トンネルの外壁はレンガが積まれています。
このレンガの積み方はフランス積みという積み方です。
フランス積みは日本では珍しく、フランス積みで作られているものは現在は日本に4ヶ所しかありません。
砲台跡
中央に大砲が設置されていたそうですが、現在は大砲は撤去されています。
オイモノ鼻広場
オイモノ鼻広場からは東京湾を見渡すことができます。
景色が良いので、お弁当を食べるのもよし、黄昏るのもよしです。
猿島には、道の突き当たりにいくつか広場があり、休憩ができるようになっていました。
猿島オーシャンズキッチン
(引用:TRYANGLE WEB)
管理棟の2階には猿島オーシャンズキッチンというレストランがあります。
ここでは海軍カレー(1200円)など、横須賀の食材を使った料理を食べることができます。
テラスも併設されているため、海を挟んだ横須賀の街並みを眺めながら食事を楽しむことができます。
猿島観光は探検ツアーがおすすめ
猿島では無人島猿島探検ツアーが催行されています。
探検ツアーは所用30分のツアーで、ガイドさんが猿島の歴史や、各名所の説明をしてくれます。
オーディオガイドを無料で貸し出してくれるため、人数が多くても安心です。
事前に勉強して行って、各自でじっくり周るのも確かに楽しいです。
でもガイドツアーは色んな小話を聴いたり説明を受けながら周れるので、より理解が深まります。
ガイドツアーは現地で申し込むこともできますが、フェリー代とセット券にもなっているのでセット券を買うことをおすすめします。
無人島猿島探検ツアーはトイレ横のSARUSHIMA WELCOME CENTERから出発します。
猿島へのアクセス
猿島へのアクセスは非常に簡単です。
フェリーの時間次第では、京急横須賀中央駅から30分あれば猿島に上陸できます。
①京急横須賀中央駅
↓ 徒歩15分
②三笠ターミナル
↓ フェリー10分
③猿島
猿島を楽しむための費用(フェリー運賃、入島料など)
猿島の観光を楽しむには最低次の料金がかかります。
・フェリー運賃(大人1400円)
・入島料(200円)
フェリーチケットは、三笠ターミナルで買うことができます。
基本的にフェリーの往復チケットと入島料(200円)はセットで買わないといけません。
また、フェリーの往復チケットと無人島猿島探検ツアーがセットになっているお得なチケットもあります。
無人島猿島探検ツアーに参加する予定の人は、フェリーのチケットを買う時にあらかじめセット券を買っておくのがおすすめです。
※フェリーのチケットと探検ツアーはクレジットカードで支払い可能ですが、入島料の支払いは現金のみなので、現金の用意も忘れずに。
(引用:TRYANGLE WEB)
フェリーの時刻表
三笠ターミナル〜猿島のフェリーは、夏期は1日8往復、冬期は7往復の便があります。
GWや連休には増便されることもあります。
僕が行った時も増便されていて、30分に1便ペースくらいだったと思います。
それでもほぼ満員でしたが、乗船時間は10分くらいであっという間だったので、混雑は全然気になりませんでした。
参考までに、以下にフェリーの時刻表を載せておきます。
夏期運行時刻表(3/1〜10/31)
(引用:TRYANGLE WEB)
冬期運行時刻表(11/1〜2/28)
(引用:TRYANGLE WEB)
天候などでスケジュールが変わることもあるので、必ずホームページなどで確認してくださいね。
猿島に行く時に気をつけたい3つのこと
猿島は気軽に行くことができる観光地ですが、猿島に遊びに行く時に気をつけたいことに以下の3つがあります。
・飲み物は高い!
・海には入れない
それぞれ詳しく解説していきます。
GWや夏休みは人でごった返す
関東地方からは気軽に行くことができる観光地であるため、GWや夏休みは人でごった返します。
ガイドさんが言っていましたが、GWは切通しの道が原宿の竹下通りくらい混雑していたとのことです。
筆者が行ったのは7月後半の4連休でしたが、そこでも混雑していました。
インスタ用の写真を撮る人など、写真に他の人が映るのが嫌だという人は平日を狙うのが良いかと思います。
飲み物が高い!
これは割り切ったら問題ないのですが、島内の自動販売機はペットボトルの水1本(500ml)が200円、コーラ1本(500ml)が200円と、まあまあ高めでした。
行楽地だからしょうがないのですが、節約派の人は水筒を持っていくか、横須賀駅周辺で予め買って行くのがいいと思います。
夏に行く際は水分補給もしっかりするようにしてくださいね。
海には入れない
7月下旬の時点では、コロナウィルス感染予防のため海に入るのが禁止でした。
泳がないで、マスクをつけた状態で足を海水につけるだけならOKかなと思っていましたが、浜辺で遊んでいた人は巡回している係員に注意されてました。
浜辺にBBQ場は大盛況だったのに、意味がわかりませんが(笑)
まあ、よく分からないルールでもきちんと守りましょう。
浜辺でも遊びたいと考えている人は、少し様子をみてから行った方がいいかもしれません。
猿島に行った帰りは横須賀でカレーを食べて帰ろう!
猿島がある横須賀には、美味しいカレー屋さんがたくさんあります。
横須賀は特に海軍カレーが有名です。
筆者は海軍カレーは食べませんでしたが、ベンガルというカレー屋さんでカレーを食べて帰りました。
ベンガルは横須賀中央駅から徒歩で5分くらいのところにある1971年創業のカレー屋さんです。
店内はレトロな雰囲気で、昭和の雰囲気があっていい感じでした。
僕が食べた、カレー+ソーセージのせは創業時からの人気メニューだそうです。
カレールーはどろっと濃厚で、美味しかったです。
あと、ドライカレーも創業時から人気を誇っています。
カレーには目玉焼きやチーズ、ハンバーグなどをトッピングすることもできます。
猿島で遊んだ後は、ぜひベンガルで昭和の雰囲気を楽しみながらカレーを食べて帰ってください。
まとめ
本記事では「都心から気軽に行ける無人島・猿島」について紹介させていただきました。
猿島は都心からすぐ行くことができるのに、自然がたくさんあり、非日常を味わうことができます。
また、保存状態の良い要塞跡など、歴史好きの人は必見のスポットがたくさんあります。
今度のお休みはぜひ猿島で冒険してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました!